国立西洋美術館でパレスチナ侵攻などに抗議 企画展の出品作家ら

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 東京・上野の国立西洋美術館で11日、同館の企画展に出品する作家らが、イスラエルによるパレスチナ侵攻などに対する抗議行動を行った。警察官とみられる人物が現れる一幕もあった。

 企画展は翌日開幕する「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」。プレス内覧会では、展覧会の概要説明などの後に、自席から立ち上がった出品アーティストの飯山由貴さんが「わたしたちは展覧会出品作家有志を中心とする市民です」「パレスチナで現在起きているイスラエル政府のジェノサイドに強く反対します」といった抗議文を読み上げた。

 飯山さんは、西洋美術館がオフィシャルパートナー契約を結んでいる民間企業の名前をあげ、「イスラエルの武器の輸入をとりやめることを要求」する、などと主張した。西洋美術館に対しても、同企業に対して働きかけるよう求めた。飯山さんの賛同者とみられる数人がロビーに垂れ幕を下げ、同様の抗議文を読み上げた。

 この段階では、抗議行動に対し、美術館側から制止は入らなかった。同館の田中正之・館長は報道陣に「他のアーティストにご迷惑をおかけしたのは遺憾。申し訳なく思っている。ただ、この国では言論の自由や思想信条の自由は保障されているので、それ自体は尊重したいと考えています」と話していた。オフィシャルパートナー企業への働きかけを求める飯山さんらの要望に対しては「事実関係について何もわからないので、ノーコメントにさせてください」とした。

 だが、開会式をへて内覧会が…

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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2024年3月12日18時11分 投稿
    【視点】

    飯山由貴さん、遠藤麻衣さんらのアクションを、心強く思いました。 国立西洋美術館で行う意味があるのは、この国立西洋美術館のオフィシャルパートナーである川崎重工が、パレスチナ侵攻を5ヶ月以上も続け虐殺(死者はこの5ヶ月で3万人以上)を現在進行

    …続きを読む