名鉄の新駅「加木屋中ノ池」の開業にあわせて催し次々 愛知・東海

臼井昭仁
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 愛知県東海市名古屋鉄道の新しい駅「加木屋中ノ池(かぎやなかのいけ)」が16日に開業するのに合わせ、記念の行事が相次いで開かれる。近くの公園ではスタンプラリーなどが予定されている。

 同市加木屋町にできる新駅は名鉄河和線・高横須賀―南加木屋(2・8キロ)の中間に完成する。名鉄によると、停車は普通列車のみで、平日上下124本、土休日上下88本が停車する。1日の見込み乗降客数は2400人という。

 初日の16日は午前6時~同7時、駅で記念のポケットティッシュが配られる。同駅発の始発列車(名古屋方面)の先頭車両には記念の系統板を付ける。

 24日午後1時からは関係者による発車式。河和線を普段走っていない名鉄2000系車両「ミュースカイ」を貸し切り、事前に申し込んだ客を乗せ、同駅~河和駅~太田川駅を往復する。

 24日は、近くの加木屋緑地と中ノ池公園でも地元自治会が主催したイベントがあり、大道芸人や吹奏楽団が出演する。周囲を巡るスタンプラリー、大声コンテストなどがある。飲食の屋台も並ぶ。

 駅は、地元が設置を要望した「請願駅」で、駅舎建設にかかった75億円(うち26億円は国費)は市が負担する。今年は駅の北改札口側が先行しての開業で、来春以降に南改札口側が開業する予定。市は駅前広場や西知多総合病院と改札口とを結ぶ屋根付きの通路などを造っており、新年度の関連事業費は19億4700万円。

 新駅の誕生は、県内では2012年のJR東海道線・相見駅(幸田町)、中部5県では20年の大井川鉄道・門出駅(静岡県島田市)以来。名鉄の新駅としては、08年の西尾線・南桜井駅(安城市)以来となる。(臼井昭仁)

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