貧困を指摘、写真うつりに評価も 中国歴代首相、全人代会見の発言は

有料記事全人代2024

北京=林望
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全国人民代表大会全人代)首相会見で刻まれた言葉

 5日に中国・北京で開幕する全国人民代表大会(全人代)で、30年以上続いてきた首相記者会見の伝統が途絶えることが、4日に開かれた前日会見で明らかにされた。首相記者会見は質問する記者や質問内容を事前にすり合わせるなど、お国柄を反映した制約もあったが、中国のリーダーが自分の言葉で中国の今と未来を語る数少ない機会であり、中国が世界に扉を開く「改革開放」を象徴する舞台の一つでもあった。その消失は何を意味するのか。歴史や人々の記憶に刻まれた歴代首相の言を紹介する。

【李鵬首相】

 「あのような危機的な状況で思い切った措置を講じなければ、今日の中国の安定と経済発展はない。中華人民共和国の存続すら問題になるだろう」(1991年。89年の天安門事件について米メディアに問われ)

 「一丸となって社会主義市場経済を進め、富強、強大の中国を築く」(1993年 鄧小平氏の南巡講話を経て、経済建設の加速を宣言)

【朱鎔基首相】

 「どんな質問にも答えましょ…

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