立憲民主、我慢比べ戦術からの「異変」 矛を収めて引き出した合意
日付をまたぐ徹夜国会が見え始めた1日午後10時40分ごろ。2日までの新年度予算案の衆院通過に突き進む政府・与党に対し、徹底抗戦の構えを見せていた立憲民主党に「異変」が起きた。
衆院本会議で、立憲の奥野総一郎氏が鈴木俊一財務相に対する不信任決議案の理由を読み上げていると、党国会対策委員会幹部が白い紙を掲げた。それを見た奥野氏は、1時間40分以上を予定していた趣旨説明を、約40分で切り上げた。
本会議場近くの立憲控室では、携帯電話を手に幹部らが慌ただしく出入りしていた。立憲の抵抗戦術に、もともと否定的な日本維新の会だけでなく、国民民主党も「国民の理解を得られない」と反発しているとの情報が入っていた。
対応を協議していた泉健太代表は「野党の結束を優先する」。抵抗戦術を放棄し、2日中の予算案の採決容認に転じた。
立憲の戦略は、我慢比べの「…
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- 【視点】
大事なことなので昼間のコメントを以下に再掲します。 予算案採決に立憲が様々な手段で抵抗したことに「昭和の国会」などの批判が、SNSのみならず、他の野党やコメンテーターなどからなされていますが、しっかりその背景を考える必要があります。そもそ
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