子どもの睡眠、安全どう確保する? 保育現場の取り組みは

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本間ほのみ
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 東京都世田谷区の認可外保育施設で昨年12月、睡眠時間帯に生後4カ月の男児が意識不明となり、搬送後に死亡が確認された。死因は特定されていないが、事故後の立ち入り検査で、うつぶせ寝など睡眠中の危険に対する配慮が不十分だったなどとして区が同施設に改善を指導した。乳幼児突然死症候群(SIDS)などが起きるリスクもある子どもの睡眠。現場では安全をどう確保しようとしているのか。

寝かしつけ、手は空かず

 2月中旬の昼。認可保育所「わかたけかなえ保育園」(板橋区)では、照明を落とした薄暗い部屋で、1歳児10人を保育士5人が寝かしつけていた。

 同園は「1歳児6人につき1人」という国の配置基準以上の保育士を置いている。それでも、寝付かない子を抱っこするなど保育士の手は空いていなかった。

 午後1時前、やっとほぼ全員が眠ると、2人の保育士が部屋に残った。パソコンで連絡帳や食事の記録といった事務仕事をしつつ、10分に1回、子どもたちの様子を見て呼吸や顔色を確認し、記録する。横向きやうつぶせの子がいれば、その都度、仰向けに戻した。うつぶせ寝だと危険度が増すとされるSIDSや窒息など、睡眠中に起きやすい事故を防ぐためだ。

■業務量は「オーバー」 …

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