震度6級、1年半で3回襲った石川・珠洲 専門家から4回目の懸念も

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土井良典 樫村伸哉
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 石川県珠洲市で震度6強を記録した奥能登地震から5日で1年となる。住宅被害は約3300棟にのぼった。再建が徐々に進んでいた7カ月余り後の元日、能登半島地震が発生。震度6強が再び襲った市内は壊滅的となった。専門家は、今後も大きな地震が起きる可能性はあるとみている。

 奥能登地震は大型連休中の昨年5月5日午後2時42分に発生。珠洲市で最大の震度6強、能登町で震度5強、輪島市で震度5弱などを観測した。

 珠洲市の被害は全壊40棟、死者1人、負傷者47人。壁にひびが入ったり屋根瓦が落ちたりする被害が目立った。被害が大きかった中心部の正院や蛸島地区では、何とか暮らせる状況の家々が多かった。

 珠洲市では2022年6月にも震度6弱の強い地震があった。負傷者は数人で、全半壊の住宅はなかったが、屋根瓦や壁など修理が必要な被害は相次いだ。

4回目の懸念、専門家も指摘

 そうした中、2回の地震規模を上回る元日の地震が発生。4月30日時点で住宅被害7375棟のうち、全壊は2311棟と奥能登地震の56倍に及び、死者103人、負傷者は249人となった。

 1年半の間に3回の大きな地…

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