2024年問題 トラック輸送の模索続く、貨物列車で代替、中継輸送

有料記事

新田哲史 日浦統
[PR]

 トラック運転手に残業時間の上限規制が適用される「2024年問題」が4月に迫ってきた。都市間の距離が長い道内では特に物流への影響が懸念されている。物流業界では「競争から共創へ」をキーワードに、業界を挙げた対応や模索が始まっている。

札幌・北見間で実証実験

 JR貨物などは21日、トラックと鉄道を組み合わせてビールなどの食品の荷物を札幌市から北見市まで運ぶ実証実験を行った。

 札幌市から北見市までは片道約300キロ。現在、生活用品の多くはトラックが1日で往復10時間ほどかけて運んでいる。だが、4月からトラック運転手には残業時間が年間上限で960時間という規制が適用される。今のままでは上限を超える可能性が高いため、鉄道輸送での代替が模索されている。

 この日は、「札幌貨物ターミ…

この記事は有料記事です。残り1548文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
日浦統
北海道報道センター|行政キャップ
専門・関心分野
「課題先進地」北海道の社会経済、再生可能エネルギー
  • commentatorHeader
    小室淑恵
    (株式会社ワーク・ライフバランス社長)
    2024年2月22日19時46分 投稿
    【解説】

    実は労働時間は制約を入れるほど生産性はあがる。まさに記事にあるような「競争より共創」が進むからなのだ。  2019年の法改正やコロナにより先んじて働き方を変えて来た他の業界では、今次々に賃上げが起きて来ている事を注目すべきだ。働き方を根本

    …続きを読む