ジャニーズ性加害、補償1800万円を提示 石丸さん「納得できぬ」

島崎周
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 旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門さん(56)が21日、同社が設置した被害者救済委員会から、1800万円の補償額を提示されたと明らかにした。石丸さんは「被害の実態や影響に見合っておらず、納得できない」として、提示額では合意しなかったという。

 石丸さんは14歳で事務所に入所。事務所にいた約3年で、性的な被害は50回以上に及んだという。30代のころには、心療内科うつ病と診断され、昨年の被害告白を機に主治医に初めて性被害のことを話すと、複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断をされたという。いま仕事はしておらず、生活保護を受給して暮らしている。

 石丸さんは8日に、事務所が設置した被害者救済委員会のメンバーと面会。補償について具体的な算定基準についての説明はなかったといい、逸失利益を算定に含めるよう、求めていた。石丸さんは「人生が壊れたことに対しての補償。見合った額を提示してほしい」と話している。

 同社は15日、246人が補償内容に合意し、201人に補償金の支払いをしたと発表している。(島崎周)

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