建国以来約250年、米国に女性の大統領はいない。11月の大統領選に向けた共和党候補を選ぶ争いでも、白人男性の前大統領ドナルド・トランプ(77)の勝利がほぼ確実な情勢だ。ただ、仮に、元国連大使ニッキー・ヘイリー(52)がトランプを打倒し、大統領選ででも勝てたとすれば――。「女性初」「初のアジア系」大統領として歴史に名を刻むことは疑いない。だがヘイリーは「女性初」を正面から訴えることを避けてきた。なぜなのか。
北東部ニューハンプシャー州で、ヘイリーの熱心な支持者タムラ・ラウキンに、「初の女性大統領」への期待感について尋ねたときのことだ。
「それは、私がヘイリーを支持している理由とは違う」
ラウキンはきっぱりと答えた…