不同意性交などの罪で起訴の警視正が留置場内で死亡 自殺図ったか

大野晴香
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 広島県警は18日、不同意性交などの罪で起訴された中国四国管区警察学校の警視正、岩本幸一被告(58)が17日夜、広島中央署(広島市中区)の留置場内で意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡したと発表した。県警は、岩本被告が自殺を図ったとみて調べている。

 県警留置管理課によると、同署員が17日午後8時20分ごろに留置場を巡回中、居室内で意識不明状態の岩本被告を見つけた。首の周りに着衣がかけられ、遺書とみられる便箋(びんせん)が見つかったという。

 居室には岩本被告1人が入っていた。県警は岩本被告を自殺や逃走などの恐れがある「特別要注意者」に指定し、警戒度を高めて監視していたという。今後、監視態勢に問題がなかったかを調べる。同課の大野勝俊課長は「施設内でこのようなことが発生したことは遺憾。今後、再発防止に向け調査を徹底する」などとコメントした。

 岩本被告は昨年9~10月、マッチングアプリで知り合った10~20代の女性3人に対し、警察官だと告げて売春の捜査を装い、性的暴行を加えたとする不同意性交などの罪で起訴され、今月6日には女性2人に対する不同意性交や不同意性交未遂などの容疑で4度目の逮捕をされていた。逮捕時や公判では「性交はしていない」などと容疑や起訴内容をいずれも否認していた。

 岩本被告は岡山県警出身で、昨年3月に中国四国管区警察学校に出向し、同校の指導部長を務めていた。(大野晴香)

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