処分したい!計6トンの岩塩×2 愛知・東浦町がフリマアプリ出品へ
愛知県東浦町は新年度から、町施設から出た不用品をフリーマーケットアプリを使って販売する事業を始める。ごみの減量化と有効活用が目的。始めるきっかけの一つが長年、処分に困っていた2個で計約6トンある「岩塩」だったという。
町は新年度以降、庁舎や施設で過去に使っていた不用品の古いカメラ、スピーカー、プロジェクターなどをフリマアプリを使って出品する。
このうち、町が「最も処分したい」のが岩塩だ。
1999年に開館した町郷土資料館の常設展示品として購入した。ドイツ産(2・5トン、高さ85センチ×120センチ×100センチ)と米国産(3トン、高さ140センチ×95センチ×85センチ)の二つある。
町の海岸では、古代から明治時代にかけ、塩田を使って塩の生産が行われていたことにちなんだという。しかし、後に地元にまつわる展示品を充実させ、スペースが減る中、そもそも縁の薄い外国産の大きな岩塩を展示する理由もないことから2019年のリニューアルの際、撤去され、現在は倉庫に保管してある。
これまで2回、インターネットのオークションに予定価格1個2円で出品した。ネット上では、「一生塩に困らない」などと話題になったが結局買い手はつかなかった。引き取りに行く手間暇と輸送費がネックになったとみられる。
町の担当者は、「処理費がかからないだけでなく財源確保にもつながる取り組みで、他市の動きも参考にした。岩塩も大切にしてくれる人に引き取ってもらえれば」と期待している。
東浦町は、フリマアプリを利用した不用品と町民からの粗大ごみの処理事業費計316万円を含む181億6100万円の新年度一般会計当初予算案を発表した。
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