日本「八百万」
私「はっぴゃくまん!」
日本「やおよろず」
私「先生、保健室行ってきます」(Xから)
「日本推しラトビア人」としてX(旧ツイッター)で日本語のおもしろさを発信する投稿を続け、40万人以上のフォロワーを持つアルトゥル・ガラタさん(29)。バルト海に面したラトビアでロシア語を母語として育ち、日本語を含めて計4カ国語を話します。どのように語学力を培ったのでしょうか。日本語で話を聞きました。
最初の挑戦では挫折
――何が日本語を学ぶきっかけだったのですか。
幼いころテレビで「ポケモン」や「セーラームーン」のアニメを見て日本に関心を持ちました。小学生の時、家族が日本の文化や習慣を紹介する本をくれて「もっと日本について知りたい」と思うようになり、中学生になって、日本語を学ぼうと決意しました。
教科書を購入し、独学で勉強を始めたのですが、難しすぎて2、3週間で挫折しました。ひらがなとカタカナを覚えて、「さあ、漢字を勉強しよう!」と思ったのですが、漢字の複雑さや量に圧倒されました。ラトビアでは周囲に日本語を学ぶ友達もおらず、教科書だけの勉強では楽しさを感じられなかったこともありました。高校時代にも挑戦してみましたが、やはり難しくて途中で投げ出してしまいました。
――再び日本語を学び始めたのはいつですか。
銀行で働いていた22歳のとき、ふと「もう一度だけ挑戦してみてもいいんじゃないか」と思ったんです。教科書で勉強を始めてすぐ、ラトビアを訪れていた日本人旅行者の男性と出会いました。彼と友達になったことで、日本語を学ぶモチベーションが上がり、本格的に勉強を続けられるようになりました。
約4カ月後の2017年春に初めて日本を訪問。約1カ月間で東京、大阪、京都などをまわり、熱海の旅館で初めて温泉に入って感動しました。日本人の友達が増え、メロンパンやおすしなど食べ物も好きになりました。日本語を学ぶのがさらに楽しくなりました。これまで計8回日本を訪ね、30以上の都道府県を巡っています。
読み方が多い漢字「生」 覚え方は…
――日本語を学んだ方法は。
日本語を学ぶ際に様々な工夫をしたといいます。4カ国語を話すアルトゥルさんの語学力を上げるコツとは。記事後半で紹介します。
まずはシンプルに教科書を最…
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