温暖化でプランクトン小型に、漁業への影響懸念 北海道大が論文掲載
山本智之
地球温暖化が進んで海面を覆う「海氷」が溶ける季節が早まると、魚のエサである動物プランクトンの量が減ったり、小型化したりして、魚の資源量が減る恐れがある――。北海道大学の松野孝平助教らの研究チームが、ベーリング海北部での調査データをもとに、そんな研究結果をまとめた。海洋学の専門誌に論文が掲載された。
ベーリング海北部では2018年、例年に比べて約1カ月早く、3月に海氷が溶けて消えた。
研究チームは、北海道大水産学部の練習船「おしょろ丸」を使い、この海域でプランクトンネットを使った調査を実施。採集した動物プランクトンの種類や量、大きさなどを、例年並みの4月に海氷が溶けた17年のデータと比較した。
その結果、海氷が溶けるのが…
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