伊集院静さんも亡くなる前に…文豪に愛された「山の上ホテル」休業へ

有料記事

森下香枝

 池波正太郎、三島由紀夫、山口瞳、田辺聖子……。多くの文豪が「カンヅメ」になり、名作を生み出したホテルが13日から休業する。予約が殺到し、宿泊は連日満室。ホテル内のカフェやレストランなどには、別れを惜しむ人たちが訪れている。

 東京都千代田区の「山の上ホテル」。JR御茶ノ水駅から近く、築86年を過ぎた建物は区の「景観まちづくり重要物件」に指定されている。老朽化が進んだことから、昨年10月に休業が公表された。

 昨年11月24日に亡くなった直木賞作家の伊集院静さんは、亡くなる少し前まで、山の上ホテルに泊まっていたという。

在りし日の伊集院静さん、三島由紀夫が送った直筆の手紙、池波正太郎が愛した特製天丼。元総支配人をはじめ、ホテル関係者がとっておきの思い出を語っています。

 「20年前から都内にいらっ…

この記事は有料記事です。残り1356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
森下香枝
編集委員|ここからTIMES編集長
専門・関心分野
終活、中高年のセカンドライフ、事件など
  • commentatorHeader
    田中知之
    (音楽プロデューサー・選曲家)
    2024年2月8日12時0分 投稿
    【視点】

    文豪達に憧れて、私も何度か訪れたし、その昔、一度だけ宿泊させてもらったこともある。今回老朽化への対応のための休業ということだが、大まかな期間が発表されていないのが気になる。このまま閉業してしまうのではないか、との心配の声もあるようだ。昨今、

    …続きを読む