メタバースに海女小屋?いいえ観光案内所です 三重県鳥羽市を紹介

佐藤孝之
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 三重県鳥羽市の新たな観光案内所がインターネット上のメタバース仮想空間)に開設された。旅行先を思案中の人に鳥羽の魅力をアピールし、実際に足を運んでもらうのが狙いだ。仮想空間ならではの仕掛けで、ガイドブックとの差別化を図っている。

 「鳥羽市メタバース特設観光案内所」と銘打ち、市と市内の観光事業者らでつくる鳥羽市広告宣伝戦略委員会が1~18日の期間限定で設置した。パソコンやスマートフォンでアクセスできる(https://s.door.ntt/UpDUFSS別ウインドウで開きます)。

 利用者はまず自分のアバター(分身)となるキャラクターを選び、海女小屋風の観光案内所を訪ねる。案内所には「市街地」「小浜・安楽島(あらしま)・加茂」「浦村・石鏡(いじか)」「国崎(くざき)・相差(おうさつ)・畔蛸(あだこ)」「離島」の5地区を紹介する映像が用意されており、気になる地区を選んで視聴できる仕組みだ。

 お薦めのスポットやモノなどを紹介する映像はそれぞれ1分40秒前後。たとえば「離島」では、答志島の夕景や灯台、漁港の競り、海鮮郷土料理、神島の祭りや路地などの映像が次々登場する。市観光商工課によると、よりディープな情報を発信しようと地元住民に動画や写真の提供を呼び掛けた。スマホで撮った映像なども使っている。「親しみやすい作品にしようと、最先端のデジタル空間と手作り感というギャップを大切にした」と担当者。

 7日午後6時~8時半には、海女をモチーフにしたアバターキャラクター「あまちゃん」が色々な質問に答える双方向のイベントを開催する。各地区から計約30人の住民がリアルの市役所の一室に集まり、相談しながら回答する予定だ。その様子もユーチューブ(https://youtube.com/live/O4SZCpXZIf4別ウインドウで開きます)で生配信する。

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