米上院司法委員会で31日、ソーシャルメディアが若者に与える悪影響についての公聴会が開かれ、与野党の議員がメタやX(旧ツイッター)などSNS大手の安全対策をめぐる不備を厳しく追及した。米国では超党派で規制法案の検討が進んでおり、SNS大手への圧力が強まっている。
「息子はフェイスブック(FB)上で性的搾取を受けた後、自殺した」「これ以上何人の子どもが苦しめばいいのか」
公聴会の冒頭、SNS上で性的搾取を受けて自殺した若者の保護者らの動画が流された。ネット上で知り合った女性に自分の性的な写真を送ったところ、お金を払うよう脅迫され、自殺に追い込まれた事例などが紹介された。
約4時間にわたる公聴会では、与野党の議員から厳しい言葉が相次いだ。共和党の重鎮リンゼー・グラム氏は「SNSは危険な製品だ」としたうえで「あなたの手は血で汚れている」と批判。エイミー・クロブシャー氏(民主党)は「ボーイングは事故機の運用を止めたのに、プラットフォーマーはなぜ同じような対応ができないのか」と訴えた。
議員に謝罪を促されたメタの…
- 【視点】
日本におけるネット上の青少年保護には、主として、①プラットフォーム事業者の規律が不十分なこと、②対処しようとしているリスクの幅が狭いこと、の2つの問題点があると考えます。 ①については、このテーマに関する法律として「青少年インターネット
…続きを読む