荒川河川敷を「リニューアル」 水戸岡鋭治さん協力でミニトレインも

本間ほのみ

 東京・荒川の河川敷を、にぎわいのある空間に――。東京都板橋区は、鉄道デザインなどで知られる区在住のデザイナー水戸岡鋭治(えいじ)さんの協力を得て、河川敷の再整備に取り組む。「ミニトレイン」など、新たな移動手段の設置も検討中だ。

約1億925万円を計上 上流側は防災力を

 区は29日、にぎわいを生み、防災力を強化する「区かわまちづくり基本構想」を発表。荒川河川敷の再整備などの費用として、計約1億925万円を2024年度の一般会計当初予算案に計上する。区内で約4・3キロメートルに及ぶ河川敷を上流側と下流側に分け、再整備を進めていくという。

 区によると、上流側には、新河岸陸上競技場と堤防を結ぶ連絡通路をつくる。陸上競技場は荒川が氾濫(はんらん)した際の「緊急一時退避場所」となっているが、この周辺は浸水すると約2週間、水が引かないという。

 このため、浸水時に孤立しないよう、連絡通路を通って陸上競技場から荒川の堤防上に出られ、別の場所に避難できるようにする。今年度中に着工し、2025年度に完成予定だ。

下流側はにぎわいを ミニトレインも構想

 一方、下流側の約2キロのエリアには広場やキャンプ場などを整備し、にぎわいを生み出す空間をつくる。浸水時には撤去できる可動式のコンテナを置き、トイレやカフェとして活用する。

 さらに、河川敷内を移動できる「ミニトレイン」など、新たな移動手段の設置も検討する。下流側については、26年度の着工を目指すという…

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