新幹線延伸控え、石川・南加賀エリアの観光PR 大宮駅で開催
西田有里
北陸新幹線の金沢―敦賀駅間の開業を前に、アクセスしやすくなる石川県南加賀地域の観光PRイベントがJR大宮駅(さいたま市)で29日まで開かれている。石川県小松、加賀、能美の3市が企画。能登半島地震の前から準備してきた。
駅構内の特設ブースでは、カニや九谷焼などの名産物や温泉地を紹介するパンフレットを、各市の担当者らが通行客に手渡した。
南加賀エリアは震源地から離れているが宿泊施設では予約キャンセルが相次いでおり、28日にブースに立った小松市の温泉旅館「あわづ温泉 喜多八」の若女将・喜多真裕美さん(43)によると、約30室ある同館は営業中だが、今月、予約キャンセルによる損失は約700万円分にのぼった。
ただ、それでも来てくれる観光客はいる。同館には被災地から「2次避難」した人も滞在しており、被災者から「がんばって」と声をかけられたという喜多さんは、「南加賀は料亭文化や温泉文化が根付く魅力的な場所。能登の人たちの力にもなるよう観光に来てほしい」と話した。
ブースには被災地支援のための募金箱もある。川越市の川人康さん(66)は昨年、石川県内を旅行したといい「被災した能登のことがすごく心配」と、募金していた。また、県内で観光できる場所に行って宿泊したり食事したりすることで、被災地を間接的に「応援できればいいな」と話していた…
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