約110人の知的障害者、被災し壊れた施設で暮らす 入浴もできず
中山由美
能登半島地震で、約110人が暮らす奥能登の知的障害者施設が被災した。断水で1カ月近くも風呂に入れず衛生状況は悪化する中、入所者の受け入れ先をみつけるのは困難で、出勤できる職員が長時間の勤務でしのいでいる。
石川県穴水町七海の「石川県精育園」は奥能登で最大の知的障害者施設で、県内外の19歳から80代が入所する。多くは重度の知的障害があり、24時間のケアが必要だ。被災時は帰省や入院中で約10人は外泊、24日現在で109人がいる。
建物は激しい揺れで各所に大きなひびが入り、天井が壊れて照明や非常口表示が垂れ下がった。つなぎ目の通路が1メートル近く裂け、道板を渡している所もある。
入所者は危険箇所がわからず…
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