「金なければ当選できなかったかも」早大教授が指摘する裏金の深刻さ

有料記事

聞き手・千葉卓朗

 自民党の政治刷新本部(本部長・岸田文雄総裁)が安倍派による裏金事件などを受け、政治改革の中間とりまとめを決めた。これで改革は十分なのか。事件の背景にどのような問題があるのか。早稲田大学の高安健将教授(政治学)に聞いた。

今の政治は「権力維持の再生産」

 自民党は政治改革の中間とりまとめを示したが、実効性を持ったルールにできるかが重要だ。秘密裏に集めた違法な「裏金」を使って政治活動をしてきた政治家は、民主主義のルールを守れないという点で議員には不適格。有権者に適切な判断材料を提供するためにも、政治資金の透明性を高めることは必須だ。

 今の日本政治は、政権与党で…

この記事は有料記事です。残り681文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

政治資金問題

政治資金問題

自民党派閥が政治資金パーティー収入を裏金化して所属議員に還流し続けていた裏金問題。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]