架線トラブルで新幹線に3時間 乗客慎重に地上へ

野口駿
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 東北、上越、北陸の各新幹線が23日、架線トラブルのため一部区間で長時間にわたり運転を見合わせた。さいたま市中央区では、北陸新幹線「かがやき」が駅間で停止し、約3時間後にJR職員らがはしごで乗客を線路に降ろし、作業用の階段で地上まで誘導するという異例の事態になった。

 乗客らは落ち着いた様子で、JR職員らの案内に従い、慎重に地上に向かい、徒歩で近くの埼京線の与野本町駅などに向かった。

 乗客の女性によると、新幹線は少しずつ速度を落として停車。それと同時に停電し、周囲の乗客が少し混乱していた。ただ、女性は「長時間閉じ込められると思っていたが、迅速に対応してもらった」とし、「事故は防ぎようがないかも知れないが、点検などをしっかりしてもらえるとさらに安心できるかなと思う」と述べた。

 一方、金沢市の男性(33)は仕事で東京に向かっていた。午前10時前ごろ、「ガタン」という音がして停車した。すぐに「停電により止まりました」とのアナウンスがあったという。空調が止まって車内は蒸し暑かったが、「適切に対処された」といい、降車後に「不安などは特になかった」と語り、仕事に向かった。

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