東北新幹線の運休トラブル 足止めの利用客からは困惑の声 仙台
小山歩
JR東北新幹線は23日午前に上野―大宮間で発生した電力設備の故障で、東京―仙台間でも終日運休になるなどダイヤが乱れた。JR仙台駅は足止めされた利用客で混雑し、半日以上続く影響に困惑が広がった。
駅3階にある新幹線改札口には午前10時半ごろ、運転見合わせを知らせるホワイトボードが設置された。「みどりの窓口」には切符の払い戻しなどを求める長蛇の列ができ、構内ではスーツ姿で電話をする人の姿も見られた。
仙台への出張が終わり、東京へ戻る予定だったという会社員の日隈伸也さん(65)は「まさかこんなことになるとは。今からホテルを探します」。当初の予定をずらし、仙台市内でホテルに泊まるという。
埼玉県から3歳の娘と一緒に宮城に旅行に来ていた主婦の小泉理香さん(32)も、日をずらして帰ることに決めたという。「娘の着がえとかが足りなくなるので、どこかで買い足します」と苦笑いした。
JR東は、仙台―新青森間では折り返し運転を実施。在来線の常磐線は品川―いわき間の特急を仙台まで運行区間を延長し、臨時快速列車として走らせるなどの対応に追われた。
また、JRバス東北によると、新幹線で東京方面に行く予定だった利用者からの問い合わせが相次ぎ、23日の「仙台―東京」便は、ほぼ全ての便で満席の状態になったという。
JR東によると、24日は始発から運転を再開する見通し。
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