日本国際賞に英米の3氏 異常気象の理解に貢献・ホルモン受容体発見

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 国際科学技術財団は23日、2024年の日本国際賞の受賞者を発表した。「資源、エネルギー、環境、社会基盤」分野で、英レディング大のブライアン・ホスキンス教授(78)と、米ワシントン大のジョン・ウォーレス名誉教授(83)を選んだ。両氏は、特定の地域でおこるエルニーニョ現象などが、遠く離れた地域の天候に影響するメカニズムを明らかにした。2週間以上先の季節予報などに使われ、地球温暖化による異常気象の激甚化の予測にも生かされている。

 「医学、薬学」分野では、米ソーク研究所のロナルド・エバンス教授(74)が選ばれた。性ホルモンやビタミンDなど、脂溶性のホルモンやビタミンを感知する「核内受容体」を発見し、細胞内でどのように機能するかを解明。創薬にもつなげた。

 授賞式は4月16日に東京都内で開かれる。

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