赴任校の忙しさ、実習先の「3倍速」 新人教師が8カ月で辞めた理由

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編集委員・氏岡真弓 山本知佳 本多由佳
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 各地の教育委員会や文部科学省が、公立学校の若手教員の支援策を次々に打ち出している。学校現場では、新卒でも学級担任など責任の重い業務を担うことも多く、サポートが不十分な状態に置かれて心を病むケースが後を絶たない。若手支援の強化が喫緊の課題となっている。

     ◇

 「教育実習で行った小学校が『1倍速』だとしたら、赴任した学校は『3倍速』だった」。昨年、関東地方のある県に教員として採用されながら12月で退職した男性(24)は言う。

 実習校は小規模校で、他の教員も丁寧に教えてくれた。だが、教員として赴任した学校は大規模校。職員室に教員は多いが、「パソコンに向かう背中が『忙しいので声をかけないで』と言っているようだった」。

退職を考えている教員2年目の女性にも話を聞きました。記事後半では、若手の離職・休職に悩む自治体が打ち出している対策や、国が検討している支援策も紹介します。

■怒濤のような4月の忙しさ…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2024年5月15日12時6分 投稿
    【視点】

    教員養成に力を入れる大学に務める身としてこの記事は他人事ではなく、卒業生たちのことを思うと激しく心が痛みます。 教育者としてのよろこびは、目の前にいる児童や生徒や学生が学ぶことで成長してゆく姿に触れたときに生まれます。あなたの成長に少しで

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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2024年5月23日12時50分 投稿
    【解説】

    4月1日に新卒教員にいきなり辞めた先生の話を取材したことがあります。大学の卒業式を終え3月下旬から学校に来ていました。担任になるクラスも決まり準備をしていたのに、教員生活がいよいよスタートするその日に退職願を出しました。職務が始まっていない

    …続きを読む