逆風の自民、勝ちきれた戦略と逆転の呼び水 「萩生田帝国」の市長選
藤田大道 太田原奈都乃
21日に投開票された東京都八王子市長選は、自民、公明両党が推薦した候補が接戦を制して初当選を決めた。八王子は、政治資金パーティーをめぐる自民派閥の裏金事件で渦中の一人である萩生田光一衆院議員の地盤。まれにみる大逆風のなか、推薦候補が勝ちきれた要因は何だったのか。
「私がブレーキとなってしまった」
21日夜、元都職員の初宿(しやけ)和夫氏(59)の当選が確実な情勢が伝えられると、支援者が集まった事務所に萩生田氏が姿を見せた。
「寝られない1週間だった」
「おわびをして歩いた」…