「海」は人気、「川」はタブー? 継ぐ、育てる、大相撲しこ名の歴史

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鈴木健輔

 「泣いて喜んでくれる人もいました。活躍して、地元がもっと盛り上がるのであれば頑張れます」

 故郷である鹿児島・種子島への思いを熱く話すのは島津海。この27歳の新入幕によって、幕内のある勢力図に変化が起きた。

 「海」「山」「川」「錦」「花」は、しこ名に入る漢字の定番とされてきた5文字で、今場所の幕内42人でも「海」が一番多い。

 先場所は、伊勢ケ浜部屋勢に多い「富士」と同じ6人だった。それが錦富士の十両転落で5人に減ったのに対し、「海」は島津海の入幕で7人に増えた。「錦」は錦木だけになったが、「山」は本名に1画足した一山本を含めて6人に増えた。

 一方、「花」と「川」は、幕内に1人もいない。

 若乃花、貴乃花の若貴兄弟で…

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