レーニン埋葬に半数以上が賛成 没後100年でロシア世論調査

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 ロシア人の半数以上が、旧ソビエト連邦につながるロシア革命の指導者レーニンの埋葬に賛成している――。レーニンの死去から100年となる21日を前に、こんな世論調査結果を政府系の全ロシア世論調査センターが発表した。約30%は、50年後には歴史家以外は誰もレーニンを覚えていないと答えている。

 レーニンは1924年1月21日に死去。遺体は防腐処理をされ、モスクワ中心部の赤の広場にあるレーニン廟(びょう)に安置・展示されて観光名所にもなっている。

 調査によると、「すぐに遺体を墓地に移す」が30%、「レーニンを大切に思う世代が去ったら埋葬する」が27%で、計57%が埋葬を支持した。一方、「レーニン廟に残す」も33%あった。

ロシアへの「功罪」の評価は?

 埋葬について、「決定を急ぐ…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年1月20日19時27分 投稿
    【視点】

    モスクワのレーニン廟も残っているし、ロシアの地方都市の中心広場では、必ずと言っていいほどレーニン像が今も睨みをきかしている。 そういう光景を見るとつい、「今もレーニンはこんなにも人々に尊敬されているのか」とか、「プーチン政権もレーニンをリ

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2024年1月20日11時11分 投稿
    【視点】

    プーチン大統領は、レーニンに極めて否定的な評価をくだしています。理由は2点。 1点目は、革命という手段に対する拒否感です。 プーチン氏はロシア革命を批判して「時代遅れをそのまま放っておきたい人と、変化させようと前のめりになった人、双方の

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