意気投合した起業家とNPO、災害医療支援船に出資 互いに学び合い

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編集委員・秋山訓子
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現場へ! 稼いだお金と社会貢献②

 愛媛県今治市の早川港に2023年から、日本では非常に珍しい「医療船」が停泊中だ。全長68メートル、幅17・4メートルで、最大49人が乗船可能。ヘリパッドや医療処置室を備え、大規模災害時に海空から支援する予定だ。

 運用するのは、国際援助や災害救援などに取り組むNPO「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)だ。代表理事の大西健丞(けんすけ、56)が1996年に創設。海外22カ国で展開、年間予算は60億円規模だ。日本でも災害時の緊急援助や復興支援のほか、保護犬の事業なども行う。今回の能登半島地震では、PWJが船舶・豊島丸で現地に物資を届けている。

 大西が初めて医療船を見たのは、2004年のスマトラ沖大地震・インド洋津波だった。地震が発生して4日後に現地に到着したが、物資もなく、道路など交通インフラも壊滅して、なかなか援助がすすまない。そんな時に大活躍していたのがシンガポールの医療船だった。

 「全長約100メートルで…

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