トランプ氏復活?ウクライナ停戦? エコノミストが語る先読みの勘所

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聞き手・小村田義之
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 米大統領選の候補者選びが始まり、その行方をにらんで世界が動き始めています。共和党トランプ前大統領が返り咲けば、ウクライナ戦争への支援も止まりかねません。ひと昔前の常識は通用せず、視界不良が続くなか、双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦さんに、「先読み」の勘所を聞きました。

 ――共和党の候補者選びで、トランプ氏が初戦のアイオワ州で大勝しました。

 「11月の米大統領選は、今のところ民主党バイデン大統領と共和党のトランプ前大統領の対決を想定せざるを得ません。81歳のバイデン氏に対しては高齢批判があり、ハリス副大統領も目立った実績を残せていない。今年の大統領選はバイデン氏への信任投票になりますが、2021年のアフガニスタンのカブール陥落や、その後の物価上昇もあって、高い点数はつけられないのが現状です。インフレ率と失業率を足した指標の『悲惨指数』でみると、今はちょうど真ん中ぐらいで、これからの経済パフォーマンスが非常に大事になるでしょう。バイデン氏とトランプ氏の対決になれば、現段階では、トランプ氏が若干、優勢です」

 「バイデン氏は元々、選挙戦…

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この記事を書いた人
小村田義之
政治部|外交防衛担当キャップ
専門・関心分野
政治、外交安保、メディア、インタビュー