ジャニーズ性加害、被害の話が広まり会社休職 マスク外して実名告白

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島崎周

 記者会見で報道陣が見つめる中、つけていたマスクを外し、前を向いて言った。

 「この記者会見から、実名でお話しさせていただきます」

 川井研一郎さん(55)は15日、東京都内であった記者会見で、初めて実名で話し始めた。

 旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.=スマイルアップ)の創業者、故ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと、これまで匿名で取材を受けてきた。

 この日の記者会見もマスク姿で仮名で話すつもりだった。

 だが、話す順番が来ると、マスクを外した。会見でなぜいきなり実名告白することにしたのかと記者から問われ、こう答えた。

 「みなさん覚悟を決めてやっている。匿名で訴えてきたが、本当に届いているのかなと。本当に伝わってほしいし、人の心の芯まで届けたいと思った」

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この記事を書いた人
島崎周
東京社会部|文部科学省担当
専門・関心分野
性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権
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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2024年1月15日23時41分 投稿
    【視点】

    この記事にある近藤真彦さんの映画とは、1982年公開の『ハイティーン・ブギ』です。この映画は当時大ヒットしており、配給収入は18億円、興行収入換算でも40億円弱のヒットです。350~370万人程度が劇場で観たことになります。 川井さんはこ

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