ヘッドコーチに復帰のエディ、ラグビー日本代表の基本方針を熱く語る

野村周平
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 9年ぶりにラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)に復帰したエディ・ジョーンズ氏が15日、記者会見を開き、チーム作りの基本方針を示した。特に、就任時に掲げた「超速(ちょうそく)ラグビー」について熱弁をふるった。

 ジョーンズHCはニュートンの法則を引き合いに「勢いは『質量×速度』。日本人のサイズは海外に比べて小さい。でも、速さは変えることができる」と説明。トップクラスの試合で球が動く1回の平均プレー時間30秒の中で、「反復して早く動けるように練習したい」と語った。

 足や判断の速さだけでなく「高い姿勢から低くなるスピードを世界一に」などと具体的な動きを挙げ、互いの意図を伝える「アイコンタクト」の精度を高めるために、目を特化して鍛える練習も導入するという。

 年末年始にあった高校や大学の大会を視察。「何人かいい選手はいます。世代交代は仕方がないこと。代表に若い選手を発掘する必要がある」。若手世代の日本代表合宿にも参加して、トップチームが目指すスタイルをユース代表に浸透させる考えも明らかにした。

 野球やバスケットボールなど他競技で成功した日本代表指揮官とも情報交換する予定という。「(ドジャースの)大谷(翔平)をレンタルできたらいい。いいナンバー8になる」と冗談めかすなど、独特の「エディ節」は健在だった。日本代表は6月初旬に本格始動。6月22日のイングランド戦(東京・国立競技場)が新体制の初陣となる。(野村周平)

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