イスラエルで続く政権への抗議 「復讐しているだけ」との批判の声も

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 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの軍事衝突が始まってから15日で100日が経ったイスラエルで、強硬姿勢を崩さないネタニヤフ政権への抗議デモが続いている。ガザに連れ去られた人質を取り戻せないまま、軍の被害が増していることへの不満が背景にある。軍事作戦自体は支持するという声も多いが、「殺しているだけでは解決につながらない」と反戦を訴える人もいる。

 13日夜、テルアビブ中心部の広場を訪ねると、集会の司会者が「(衝突が始まった昨年の)10月7日から今日に至るまで、政府は何もできていない」と訴えていた。「我々の手でいい政権をつくろう」。司会者が呼びかけると、数千人の人々がイスラエル国旗などを手に「選挙を、今! 選挙を、今!」と声を上げた。

 「今こそ選挙を」と題したネタニヤフ政権への抗議デモだ。昨年11月から、有志が毎週土曜に開いてきた。企画に携わってきた市民活動家のハダス・ラゴルスキーさん(50)は、既存の政党とは関係のない活動だと説明する。参加者は当初の数百人から徐々に増えてきたという。

政権批判が続く理由とは

 「今の政権は、人質を奪還で…

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