JR芸備線一部区間、存廃議論へ 全国初の「再構築協議会」設置

平林大輔

 広島・岡山両県を走るJR西日本・芸備線の一部区間のあり方を話し合うため、国土交通省は12日、全国初となる「再構築協議会」を設置すると発表した。赤字区間の備後庄原―備中神代間について、存廃や利用促進、バスへの転換などを議論し、3年以内を目安に方針をまとめる。

 再構築協は、赤字ローカル線の将来について議論を進めるため、昨年10月に導入された制度。国が積極的に関わるのがねらいだ。中国運輸局や沿線自治体、JR西、有識者などでつくり、3月末までに初会合を開く。

 JR西はこれまでの議論で「大量輸送機関としての鉄道の特性が十分に発揮できていない」と主張。沿線自治体側は存廃問題を議題にしない考えで、話し合いが平行線をたどったため、JR西が再構築協の設置を要請していた…

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この記事を書いた人
平林大輔
西部報道センター次長
専門・関心分野
地域経済、地方自治、人口減少、交通、インフラ、エネルギー、住宅政策