派閥の還流システム、20年前には存在 政治改革をかいくぐる悪習か

有料記事

野間あり葉 村上友里 三浦淳
[PR]

 自民党・安倍派に所属していた現職国会議員の逮捕に至った裏金事件の背景には、派閥の政治資金パーティー収入の一部を議員側にキックバック(還流)するシステムがあった。複数のベテラン秘書らは、20年ほど前の2000年前後から続く「慣習」で、1990年代の政治改革の影響があったと証言した。

 「カネの蛇口が閉められ、パーティー券が生命線になった」。元ベテラン秘書はそう振り返る。

 88年のリクルート事件と92年の東京佐川急便事件を受けて「金権政治の打破」が叫ばれ、94年に政治改革関連法が成立した。

 柱の一つが、税金を原資とする政党交付金の導入で、その代わりに政治家個人への企業・団体献金が禁止された。

「チルドレン議員」の誕生

ここから続き

 寄付は集まりにくくなり、「…

この記事は有料記事です。残り1036文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

政治資金問題

政治資金問題

「政治とカネ」にかかわる問題が浮上しています。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]