チーム医療の能力養成へ 山口の2大学、一緒に受講する科目を設置

青瀬健

 山口大医学部(山口県宇部市)と山陽小野田市立山口東京理科大薬学部が新年度、学生が一緒に受講する科目を設ける。異なる職種を目指す学生が同じ場で学ぶことで、チーム医療に必要な能力を養う狙いだ。

 両学部は先月25日、「多職種連携教育プログラム」の協定を結んだ。山口大医学部の篠田晃学部長は「チーム医療はドクター、看護、臨床検査、薬学が連携して成立する。トータルで学生時代から教育していかなければならない」と協定の背景を述べた。

 「医療環境論」の講義を共に受けるのは、山口大の医学科の3年生、保健学科看護学専攻の2年生、同学科検査技術科学専攻の3年生と山口東京理科大の薬学科の4年生。

 医学、看護、検査、薬学の各分野の講義を聴き、その内容を踏まえたディスカッションや発表を行うカリキュラム。その過程で、それぞれの職種の専門性への理解を促す。

 講義は両大のキャンパスで行われ、他の大学、学部の学生と交流することでコミュニケーション能力を高める狙いもある。(青瀬健)…

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