「よく1人も取り残さずに」 JAL機379人脱出、普段の訓練は?

有料記事日航機・海保機事故

中野浩至 二階堂友紀
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 羽田空港で2日に発生した日本航空(JAL)の516便と海上保安庁の航空機が衝突した事故では、JAL機の乗員乗客379人が炎上する機内から避難した。15人がけがをしたが、命に別条はなかった。この脱出劇を専門家たちはどう見たのか。

不合格ならすぐに乗務停止の試験

 「すばらしい対応だ。日頃の訓練の成果が出たのだと思う」

 約30年間、JALの客室乗務員(CA)として勤務経験がある筑波大の江上いずみ客員教授はそうたたえる。

 江上さんによると、CAは自…

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    佐倉統
    (東京大学大学院教授=科学技術社会論)
    2024年1月3日17時41分 投稿
    【視点】

    事故の原因も対応の詳細もまだ不明の時点で、脱出まで時間がかかりすぎているとコメントするのはいかがなものか。被災後すぐに脱出口が開かなかったとあるが、火元の場所や火災の状況をしっかり確認してからでないと、どこの脱出口を開けるか判断できない状況

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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2024年1月4日13時31分 投稿
    【視点】

    脱出をめぐる詳細は、まだ発表されていませんので、分からない部分も多いですが、CAが訓練の成果を発揮したことで、乗客の命が救われたことに疑いがないように思います。 航空業界は、コロナ禍に相当な規模の赤字を出しました。海外の航空会社では、

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日航機・海保機の衝突事故

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