イラストまた無断使用で17万円支払い 名取市、7年前も同じミス

石橋英昭
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 宮城県名取市は、市立小学校の学校だよりに、インターネット上にあったイラストを著作権者に無断で転載していたとして、この著作権者に損害賠償金17万6千円を支払うことになった。同市では2016年にもネット上のイラストの無断転載が判明し、使用料103万円を払った経緯がある。

 市によると、学校だよりは22年7月に発行。教員が「フリー画像」などと検索して、ネット上にあった金魚のイラストを無料だと勘違いしてコピーして入れた。保護者に配ったほか学校のホームページにも掲載。今年11月に著作権者の個人から書面が届き、2年間の使用料の倍額を請求された。請求分を支払うことで和解する議案が12月15日の市議会で可決された。

 名取市では14年に発行した公民館だよりでも、やはり無料と勘違いしてネット上のイラスト3点を利用。16年になってイラストの貸し出し管理を行う会社から使用料を請求され、支払った。市は当時の議会で「再発防止に努める」などと答弁していた。

 自治体などがネット上にあるイラストを安易にコピーして使い、後に使用料を求められる事案は、各地で起きている。お隣の岩沼市でも、市がつくった冊子などでイラスト2点を無断転載したとして21年、名取市の16年のケースと同じ会社に、123万7500円を支払っている。石橋英昭

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