長澤まさみが「純愛の聖地」に残した笑顔 セカチュー公開から20年

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和田翔太
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 「純愛の聖地」が20回目のクリスマスイブを迎えた。

 高松市庵治町の漁港近くを昨年12月24日に訪れると、カップルの姿がちらほらあった。2004年に公開された映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地となって以来、一帯を「純愛の聖地」としてPRしている。

 映画は、白血病を患った高校生のアキとサクとの純愛を描いた。劇中には、漁港や防波堤など庵治町の至る所が映し出されている。映画のタイトルから「セカチュー」の流行語が生まれ、社会現象にもなった。懐かしい雰囲気を残す漁師町に多くの人が押し寄せた。

 サクとアキが乗ったブランコがある皇子神社は、庵治漁港近くの道沿いの石段を上った先にあり、瀬戸内海や町並みが見渡せる。境内のフェンスには、「永遠の愛」を誓って掛けられた南京錠がズラリと並ぶ。

 この日も1組のカップルが「これからも一緒にいようね」と願いを込め、相合い傘を描いた南京錠を掛けていた。

「セカチュー」ブームから20年。ロケ地となった高松市庵治町には、撮影時の出演者やスタッフとの交流が特別な思い出として残っています。記事後半で紹介します。

にぎわい再燃、願う人たち

 サクとアキがタキシードとウェディングドレスで記念写真を撮った「雨平写真館」は、映画に登場した外観そのままに「純愛の聖地庵治・観光交流館」として、ロケセットが再現されている。

 カフェとして営業され、ギャラリーを併設。サクのスクーターなども展示されている。ピーク時は年間3万人が訪れたが、公開から約20年が過ぎ、近頃は訪問者がいない日も少なくないという。

 町内の整体師、川猛(たけし…

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