あなたが食べている蒲焼きはニホンウナギでないかも? 中央大が分析

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桜井林太郎
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 あなたが食べている「うなぎのかば焼き」はニホンウナギではなく、北大西洋生まれのアメリカウナギかもしれない――。アメリカウナギの稚魚(シラスウナギ)の東アジアへの輸入量が急増していると、中央大の白石広美研究員らが日本を含む東アジア5カ国・地域の貿易統計を分析し、明らかにした。

 2022年に東アジアに輸入されたウナギ(ニホンウナギを除く)の稚魚の9割近くを占め、ほとんどが取引の中継地点の香港向けで、22年の輸入量は04年の80倍近くと推定された。

 アメリカウナギもニホンウナギも国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種と位置づけられている。白石さんは「日本はウナギ消費量の3分の2を輸入に頼り、アメリカウナギも多く含まれると考えられる。早急に対策をする必要がある」と指摘している。

 世界には東アジアに分布する…

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この記事を書いた人
桜井林太郎
くらし科学医療部
専門・関心分野
環境・エネルギー、先端技術、医療、科学技術政策