武蔵野市長選339票差、18年ぶり自民系 リベラル系の敗因は

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塩入彩 平山亜理

 前市長の国政転出に伴う東京都武蔵野市長選が24日投開票され、無所属新顔で前市議の小美濃安弘氏(61)=自民党、公明党推薦=が、立憲民主党や共産党などが支持した新顔候補との一騎打ちを制して、初当選した。2005年以来、リベラル系のトップが続いていた市で、自民系の市長が18年ぶりに誕生することになる。勝因、そして敗因はいったい何だったのか。

 松下玲子前市長が11月、菅直人元首相の後継として次期衆院選に出馬することを表明。任期を2年残したまま辞職したことに伴う市長選だった。「保守中道の政治を取り戻す」と訴えた小美濃氏と、松下氏の路線を引き継ぐとした前市議の笹岡裕子氏(37)による一騎打ちに。わずか339票差の大接戦を小美濃氏が制した。投票率は44・77%(前回47・46%)だった。

 24日夜、小美濃氏は「しびれるような展開で、どうなるかわからなかった。自民党のことが色々言われており、影響すると思ったが、市民の力で勝ち取らせていただいた勝利だ」と喜んだ。

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この記事を書いた人
塩入彩
首都圏ニュースセンター|教育、武蔵野地区担当
専門・関心分野
ジェンダー、教育、性暴力、性教育
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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2023年12月25日9時42分 投稿
    【視点】

    339票差という、文字通りの大接戦。与党系候補が勝つのか、野党系候補が勝つのか、注目していました。リベラル色が強いとされる地域で、自民党への逆風が強まる中、なぜ野党系候補が勝てなかったのか。さらなる分析が待たれます。 武蔵野市は国政で

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2023年12月27日15時20分 投稿
    【視点】

    上記のコメントに多くの読者のみなさんからメッセージをいただきました。ありがとうございます。いくつか、私なりのお返事をさせていただければと思います。 ニックネームsonunさん、ありがとうございます。「武蔵野市民としては、市政をどちらに

    …続きを読む