「僕の気持ち」を代弁するアプリ 小5がChatGPT使って開発
人間顔負けの受け答えをする人工知能(AI)ChatGPT(チャットGPT)。小中高生のIT人材発掘プログラムに選ばれた宮崎市の小学5年生がAIに自分の気持ちを代弁させるアプリを作った。背景に「みんなとおしゃべりしたい」という切なる思いがあった。
11月はじめ、宮崎市の上田蒼大(そうた)さん(11)は自分で開発したアプリ「Be Free」を成果報告会で発表した。
しゃべれない人が、ジェスチャーや筆談よりも自然に会話ができるというもので、チャットGPTを使っている。
年齢や性別など自分のプロフィルを登録し、「歯医者」「友達との会話」などあらかじめつくっておいたものの中からシーンを選んで会話を始める。
相手がしゃべると、アプリが音声を認識し、その答えにあいそうな単語が8個、画面に表示される。その中から最大3個を選ぶと3種類の文章が作り出され、そのうち、一番自分の気持ちにあったものを選べば、音声合成で読み上げてくれる。
適切なものがない場合は、「追加」ボタンで使いたい単語を打ち込める。
「その場に応じて、自分の考えに近い回答をAIが作ってくれるチャットです」
「我慢すること」が普通になっていた
上田さんがこのアプリを開発したのは理由がある。
上田さんには「場面緘黙(か…
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