消えゆく自由席 来春には首都圏JR特急から全廃、ピーク時のぞみも

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細沢礼輝
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 JRの特急や新幹線から自由席が消えている。来春には全国で12の特急が全車指定席となり、結果的に首都圏を発着するすべての特急から自由席がなくなる。東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は、今年の年末年始からピーク時は全車指定席で走る。背景には、スマホで簡単に列車変更ができるシステムの普及に加え、車内での切符確認の省略などによるコスト削減の狙いもある。

 JR東日本は2024年3月のダイヤ改定で、首都圏と房総半島千葉県)を結ぶ「しおさい」「わかしお」「さざなみ」の3特急の自由席をなくす。現在、全座席のうち4~5割を占める自由席は、すべて指定席となる。

 新たな特急料金は、現行の自由席と指定席のほぼ中間に設定。東京―安房鴨川間の場合、自由席1360円、指定席1890円のところ、1580円となる。新料金は、車内で車掌らから買うと260円が追加される一方、ネット予約「えきねっと」のチケットレスサービスを使えば100円値引きされる。

 JR東日本は14年、高崎線…

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