SLの滑らない砂を今年も受験生に配布 愛知

臼井昭仁
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 蒸気機関車から取り出した車輪の滑り止め用の砂を入れた合格祈願のしおりが17日、愛知県半田市の市鉄道資料館で受験生に配られる。いまのJR武豊線をかつて走ったC11 265を管理している保存会による恒例の行事。今年で12回目。

 しおりは、縦10センチ、横6センチ。砂を入れた状態でラミネート加工されており、C11の写真とともに「合格祈願」「サクラ咲ケ!」と記されている。

 JR半田駅横にある鉄道資料館で展示しているC11には、車輪が空転しないようレール上に砂をまく装置がある。砂は、1970年に運行を終えた当時、装置に入れたものだという。

 蒸気機関車保存会の会員たちが砂を取り出し、しおりをつくって毎年、受験シーズンに配っている。保存会の杉浦正博会長(70)は「『孫にあげたら合格した』と感謝されることもある。手づくりで大変だが、地元の宝C11を知ってもらう目的もあるのでずっと続けていきたい」。

 配布は17日午前10時から。限定200枚。受験生か受験生がいる家族が対象。問い合わせは、杉浦さん(090・6648・7278)へ。(臼井昭仁)

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