ChatGPT回答に記事の要約 オープンAIと独メディア大手提携

有料記事ChatGPT

ニューオーリンズ=五十嵐大介
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 米オープンAIは13日、ドイツの大手メディア企業アクセル・シュプリンガーとの提携を発表した。対話型AI(人工知能)「ChatGPTチャットGPT)」の回答で同社の最新の有料記事の要約が読めるようになる。AIの訓練データをめぐる著作権侵害への批判が広がるなか、オープンAIは報道機関への記事の対価支払いを進めている。

 アクセルは大手紙「ウェルト」や「ビルト」のほか、ネットメディア「ポリティコ」や「ビジネスインサイダー」を運営する。今回の提携で、アクセルの記事の要約を読めるようになるほか、チャットGPTの回答に記事へのリンクも表示する。オープンAIの基盤モデルの訓練にアクセルの記事を使うという。

 関係者によると、今回の契約でオープンAIはアクセル側に数年間にわたり数千万ユーロ(数十億円)を支払う。

 アクセルのマティアス・デッ…

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    仲村和代
    (朝日新聞社会部次長)
    2023年12月14日12時18分 投稿
    【解説】

    すでに日本語の検索エンジンなどでも、時事的な言葉を入力すると生成AIによってまるで記事のような要約が表示されるようになっています。報道機関から見れば、コストをかけた取材に「フリーライド(ただ乗り)」されている状態といえ、日本新聞協会も懸念を

    …続きを読む