「やっと報われた」 五ノ井さんが記者会見 有罪判決から一夜明けて

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島崎周
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 陸上自衛隊の元自衛官3人が12日、強制わいせつ罪で福島地裁から有罪判決を受けた。実名を出して被害を告発した元自衛官の五ノ井里奈さん(24)が13日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見をした。主な一問一答は以下の通り。

 ――被害に遭った際、どんな対応が必要だったと思うか

 元々告発を考えていなかった。(本来なら)直接謝罪をしてもらい、和解をして仕事に戻るという「1日でできる話」だった。組織内で解決できなかったので、声をあげた。苦渋の決断だった。

 ――声をあげた時、周りはどんな反応だったか

 私がいた部隊で調査をしたが、かばいあったり、口裏合わせをしたりしていたようで、誰ひとり証言が出てこなかった。

 ――改善に向けた自衛隊の取り組みは聞いているか

 声をあげた時、「組織が根本的に変わって欲しい」という思いだった。女性隊員に対し、配慮がある部隊は増えていると聞いている。

 防衛省・自衛隊の全部署のハラスメントの被害実態を調べる特別防衛監察が行われ、被害時に声をあげられなかった人たちが、「上司に初めて話せた」という声があることや、少しずつ声をあげていっているという状況は、私の耳にも入っている。

 ――自衛隊は圧倒的に男性が多い。どうすれば女性が活躍できる場になるか

 訓練の時はあまり感じないが…

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この記事を書いた人
島崎周
東京社会部|文部科学省担当
専門・関心分野
性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権