4~5歳児の保育の配置基準、2024年度に見直しへ 76年ぶり
政権が掲げる「異次元の少子化対策」で、こども家庭庁は、保育士1人がみる4~5歳児の数を定めた「配置基準」を2024年度から見直す方針を決めた。現行の30人を25人として手厚くする。見直しは76年ぶり。保育士不足とならないよう経過措置も設ける。
月内に閣議決定する「こども未来戦略」に方針を盛り込む。政府は6月に決めた「こども未来戦略方針」で、1歳児と4~5歳児の配置基準を「改善する」としたが、開始時期などは示していなかった。
4~5歳児の最低基準を24年度に改正するほか、従来基準より手厚く配置した場合に園への運営費を加算する措置をとる。保育士不足で現場が混乱しないよう、当分の間は従来の基準での運営も妨げない経過措置を設ける。現在、加算で対応している3歳児の基準も同様に見直す。1歳児は25年度以降に対応する考えだ。
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