深海はヒントだらけ! 低温、高圧、暗黒… 過酷環境生かし技術開発

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桜井林太郎

 最後のフロンティアとも言われる深海域。これまでは水産物やエネルギー・鉱物資源の獲得に重きが置かれ、持続可能とはいいがたい。それよりも、低温・高圧・暗黒といった極限の環境をヒントとして、材料開発に生かして社会課題の解決につなげられないか。そんな研究アイデアが提案されている。

 

 地球表面の約7割を占める海。深海とは水深200メートル以深を指す。世界の海の平均水深は3700メートルほどで、富士山の高さと同程度にもなる。

何度も使える生分解性プラスチック

 地上にはない深海の最大の特徴は圧力だ。10メートルごとに1気圧ずつ増え、世界最深部のマリアナ海溝チャレンジャー海淵(かいえん)(深さ約1万900メートル)では1100気圧近くにもなる。

 圧力に着目したのが、京都工…

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この記事を書いた人
桜井林太郎
科学みらい部
専門・関心分野
環境・エネルギー、先端技術、医療、科学技術政策
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