オスプレイ、国内初の死亡事故 識者「エンジン原因なら初ケースか」

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伊藤隆太郎 安田朋起 成沢解語
【動画】オスプレイが墜落したとみられる海域=飯野祐平撮影

 29日午後、鹿児島県の屋久島沖で米軍のオスプレイが墜落し、乗員の死亡が確認された。国内では初めての死亡事故。何が起きたのか。

 オスプレイは、プロペラの向きを変えて垂直離着陸もできる特殊な構造を持つ。2012年、安全性に懸念を示す地元の反対を押し切って米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された経緯もあり、トラブルのたびに注目を集めてきた。16年12月には1機が沖縄県名護市の海岸近くで不時着水を試みて大破する事故を起こした。

 海外でも、17年に豪州沖で墜落し3人が死亡。昨年6月には米カリフォルニア州で5人が死亡する事故が起きた。

 民間空港への緊急着陸も頻発…

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この記事を書いた人
安田朋起
鹿児島総局長
専門・関心分野
再エネ、原発、環境、災害、持続可能性
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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年11月29日23時29分 投稿
    【視点】

    オスプレイが日本で何かと注目されるようになったのには、わけがあります。  沖縄の米軍普天間飛行場にあったヘリの後継機として2012年に配備されましたが、米側が将来の配備の方針を1996年から繰り返し発信していたにもかかわらず、自民党の歴代

    …続きを読む