反移民、反EU…欧州で台頭する極右勢力 ウクライナ支援にも影響か

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ベルリン=寺西和男 ハーグ=牛尾梓

 コロナ禍やウクライナ侵攻の影響で経済の低成長が続く欧州で、反移民政策を掲げる極右政党や右派政党の台頭が目立っている。22日のオランダ総選挙では、極右政党「自由党(PVV)」が第1党に躍進。増加する中東やアフリカなどからの移民への不満が政府に向き、反欧州連合(EU)や自国第一主義を掲げる政党に支持が集まるという構図が強まっている。

 EU加盟国内では、ウクライナ侵攻などでエネルギー価格や物価が高騰。国民の生活が苦しくなる中で、移民への社会福祉の配分をめぐる不満が高まっている。さらには、イスラム圏からの移民らとの文化や生活習慣の違いが反発を強めているとの見方もある。

「変化の風が吹いている」

 イタリアでは昨年、移民反対…

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT
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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2023年11月24日5時6分 投稿
    【視点】

    「反移民」で知られるオルバン首相が10年以上にわたって政権を握るハンガリーにいます。同氏は「変化の風が吹いている」とオランダの選挙の結果をXに投稿し、側近も総選挙で勝利したオランダの極右政党の党首と語り合う過去の写真をアップしていました。私

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