「妻の氏」への改姓は特別なのか 反対された女性が抱えるモヤモヤ
「女の子は姓が変わるかもしれないからね」
近畿地方に住む女性(33)が、20歳のとき。成人祝いに父から贈られた判子には姓がなく、下の名前だけが彫られていた。そのときのモヤモヤした気持ちを、今も覚えている。
2020年、婚姻届で「妻の氏」を選んで結婚。夫(34)が改姓した。
大学を卒業して勤め始めた会社は、原則、営業職などにしか旧姓の通称使用を認めておらず、女性の職務では難しかった。一方、夫の会社は柔軟で、夫も「こだわりはないから改姓するよ」と言ってくれた。
しかし、夫の両親は、長男である夫の改姓に反対した。「本当に息子を好きなら、名前ぐらい変えられるはずだ」「大卒の女性だから、『名前を変えたくない』と言い出すんだ」などと言っていると夫から聞いた。
婚姻届を出さない事実婚も考えたが、「コロナ禍で万一のとき、病院から家族として認められないかもしれない」と思った。夫が粘り強く交渉して結婚が認められるまで、1年ほどかかった。
ショックだったのは、夫の妹…
- 【視点】
「妻の氏」にチェックを入れた唯一の自治体は一体どこなのか? めちゃめちゃ気になり、「あすには」のサイトを確認してみたものの自治体名が見つけられず、意地になって調べてみた結果、千葉県八街市であることが分かりました。 https://ww
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